Hello World.
フリーのビデオグラファーとして活動しているハルトです。
今日は「好きなことで生きる」と「好きな分野で生きる」ことの違いについて語ってみようと思います。
好きなことを仕事にしたはずなのに「思っていたものと違った」と悩んでいる方に読んで欲しい内容です。
こちら、stand.fmでもお話してるので、よかったら覗いてみてください。
好きなことだけでは仕事にならなかった‥。

僕は映像制作が好きです。
だから、ビデオグラファーとして活動できるように色々とやってきました。
ですが、実際に映像制作の仕事を貰うようになってから「ん?なんか思ってるものと違うな」と感じる瞬間があります。
お客さんが求めている映像
数多くお仕事をこなしていくうちに、プロとしての僕が思う「映像」と、お客さんが求めている「映像」には大きな違いがあることに気づきました。
お客さんが求めている「映像」には、プロのこだわりとかは、あんまし必要ないんですよね。
簡単にいうと、お客さんは‥。
- おしゃれな色合い
- いい感じの曲
- 納品スピード
を求めています。
だから、撮影形式・構成・キャスティング・カラーのような、プロなら気にするようなことは、ほぼ気にしてません。
つまり、僕たちの「表現したい」という感情は、全く必要とされてないということ。
あくまで、商用であって「アート」の世界ではない。
でも、プロとしては多少時間をかけてでも、今の自分にできる最高の表現の映像を作りたいですよね。
「品質はそこそこで、スピード上げて」
と言われると、少し寂しくなってしまいます‥笑。
「今すぐ撮影していいよ」
打ち合わせに行った時に、こんな言葉を言われたことがあります。
プロして答えるなら‥。
「それは無理です」
と答えたいのが正直なところ‥。
まずは、最終的に何に繋げたいか?などを明確に決めて、しっかりと構成を考えないと、映像制作を依頼する意味がないです。
「アート」「商用」以前に、ビデオグラファーが介入する必要性がありませんよね。
もし、すぐに映像が必要なら、iPhoneで撮影して、さらっと編集してしまったらいいと思います。
費用もかかりませんし、今すぐに制作可能です。
売れる型が存在している
映像制作に限らず、世の中の様々なことには、必ず「売れる型」が存在しています。
例えば、デザイナーと聞いたら‥。
「きっと、合成をガンガン使った、奇抜なデザインとかしてるのかな?」
と思う方も多いと思います。
実際は、型に沿ったデザインを繰り返し制作しているのが現状だったりします。
映像制作も同じで、奇抜な表現が「売れる」もしくは「求められている」わけではないです。
「自分のしたい」
は、やっぱり必要とされてません。
マーケットイン
有名なマーケティングの概念で「プロダクトアウトとマーケットイン」という言葉がありますね。
この記事では、長くなるのであえて詳しくは書きませんが‥。
市場のニーズを最優先しないと、仕事にはならないという感じですね。
プロのこだわりのせいで仕事を逃した
僕は基本である「マーケットイン」を忘れていたので、何度もお仕事を逃した経験があります。
思い出すと、本当に悔しい経験でしたね。
生きていくためには「お金」が必要で、「お金」を稼ぐには「仕事」が必要。
だから、無駄なこだわりは捨てる方がいいです。
好きなことで生きていくのは難しい

相当な富と名声でもない限り、好きなことだけでは生きていけないですね。
もしくは、オンリーワンな表現でできる人にしか、到達できない生き方だと感じます。
僕自身は到達できてないので、なんとも言えませんが‥笑。
好きな分野で生きていく
でも「好きな分野で生きていく」ことは、ちゃんと努力すれば実現可能です。
実際に、僕は「憧れ」から「仕事」に変えています。
だから僕は「好きな分野で生きていく」を悲観的に捉えるのではなく、「好きなことで生きていく」ための通過点と考え、100%自分がしたいことではないけど、目の前のことをこなしていくつもりです。
僕の「好きなこと」とは?

純粋に、自分で構成を考えて、キャスティングして、撮影して、そして編集して映像を作りたいです。
別に映画とかでなくてもいい。
好きにやらせてもらえるならOKです。
だから、シネマティックVlogとかを作る瞬間は、死ぬほど楽しいですね。
でも、それは世の中にとって「求められていないこと」になります。
需要がないってことですね‥笑。
ただ、諦めたくはないので「好きな分野」で生きつつ、徐々に「好きなことだけ」にフォーカスしていきます。
最後に

偉そうに語ってすみません。
本当は、仕事があるだけで喜ぶことなんですけどね‥。
でも「好きなこと」だけで生きたいと思うのは、人間として素直な感情ではないでしょうか?
純粋に僕の映像で、お客さんが喜んでくれる瞬間は、やっぱり嬉しいです。
「やっぱりプロは違うな!」
「ありがとう!」
毎回、少し泣きそうになります。
「少し」ですよ笑。
ガチで泣きそうなんて、恥ずかしくて言えない‥。
その言葉を、自分の「好きなこと」で貰えるように、地道に生きていきます。
ということで、今回のお話を終わりにします。
またみてね!