【5分で解説】フレームレート(fps)とは一体なんなのか?【実例あり】

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中田 暖人:サムネイル画像

今回は、映像制作で大切な「フレームレート」について語っていこうと思う。

データ量を軽くしたりスローモーション映像を作るときなど‥色々な場面で役に立つので、しっかりと覚えていこう。

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フレームレート(FPS)とは?

中田 暖人:Bmpcc6k

フレームレートとは、一秒間に何枚のコマ(写真)で撮影されているかを表した数値のこと。

動画は写真の集合体

写真と動画は「別のもの」と考えている人が多いのではないだろうか?

実は、動画というのは写真を連続して再生することによって「画」を動いているように見せる技術のことを言う。

「動いている画」

つまり、動画ということになる。

パラパラ漫画をイメージするとわかりやすいと思う。

「一秒間に何枚の写真を使用するか?」

これを数値化したのがフレームレートであり、単位として「fps」という言葉が使われる。

fps(frames per second)

fpsは「frames per second」の略であり、主に下記のような使われ方をする。

  • 24fps
  • 30fps
  • 60fps
  • 120fps

ミラーレスカメラやGoProなどを使用したことがある方は、こういった数値を目にしたことがあるのではないだろうか。

実は、iPhoneなどのスマホカメラでもフレームレート(fps)を上記の中から選んで設定することができる。

単位の見方

例えば、24fpsの場合は「一秒間に24枚」のコマを使用している。

この単位が大きくなればなるほど、一秒間に使用する写真の枚数は大きくなるということになる。

「動画は写真の集合体」

難しいことは考えずに‥とりあえず、このことを理解しておこう。

ここまでのまとめ

「動画は写真の集合体」

「フレームレートとは、一秒間に使われるコマの数」

「24fpsは、一秒間に24枚のコマで構成された映像のこと」

フレームレートの大きさによるメリット・デメリット

中田 暖人:映画の撮影現場

次にフレームレートの大きさについてのメリット・デメリットを解説していこうと思う。

数値が大きいほど滑らかな映像になる

動画はフレームレートの数値が大きいほど、映像は滑らかになり「ヌルヌル」といった表現をされることもある。

一度、下記の映像を見てほしい。

映画:ジェミニマン

映画:アベンジャーズ

それぞれの映像を見ると分かるように、フレームレートの数値が大きいほど映像は「滑らかでクッキリ」と見える。

これは、一秒間に使用される枚数が違うことによって、被写体の動きを表現できるコマ自体が増減するためだ。

どのくらいの差がある?

下記の解説が非常に分かりやすいので、今回は引用させていただく。

・フレームレート1FPSで撮影した場合
⇒ 100mを9コマの静止画。一枚目と二枚目では10m進んだ映像になります。

・フレームレート5FPSで撮影した場合
⇒ 100mを49コマ静止画。一枚目と二枚目では2m進んだ映像になります。

・フレームレート30FPSで撮影した場合
⇒ 100mを297静止画。一枚目と二枚目では0.3m進んだ映像になります。

引用:NVRブログ

車が速度によって、一秒間に進む距離が変わるのに近いイメージ。

メリット

上記のことから、フレームレートの数値が大きいことのメリットは「映像が滑らかになる」ということ。

では、デメリットなんなのか‥?

デメリット

それは「データ量が重くなる」ということだ。

一秒間に記録する枚数が多ければ多いほど、それに比例してデータ量も大きくなる。

SDカードが一瞬で容量MAXに

僕は、まだフレームレートという概念を知らない頃‥。

「とりあえず全部最大で撮影したら綺麗だろう」

という理由で、GoProを「4K 60fps」に設定して撮影していたら、SDカードが一瞬で容量不足になってしまい大変な思いをしたことがある。

後日、フレームレートの事を知り、24fpsに変更したら倍以上の時間で撮影ができて本当に驚いた。

それだけ、フレームレートによってデータ量というのは変化してくる。

編集が大変

また、重いデータを扱うことになると、その分PCのスペックも必要となってくる。

  • データの移動
  • 保管
  • 編集
  • 書き出し

など、さまざまな部分で不便を感じるだろう。

大きければ「良い」ものではない

こだわりがあったり、明確な意図がない限り、大きなフレームレートは使用しないのがベストな選択だと言える。

目的に合わせて上手く使い分けていこう。

具体的なフレームレートの使い分けについては、次の章で紹介していく。

※余談だが、先ほど紹介した「ジェミニマン」は、120fpsというシネマ業界でも、まだ珍しいほどのハイフレームレートで撮影されており、とても話題になった作品だ。機会があったらぜひ見てみてほしい。

フレームレートの使い分け

中田 暖人:ビデオグラファー

ここからは、フレームレートの使い分けについて解説していこうと思う。

ザックリとまとめたのが下記の表になる。

フレームレート使い分け
3~5fps一般に使用される防犯カメラ・監視カメラなど
24fps(23.976fps)映画・MVなどのシネマティックな表現をする映像
25fps欧州などのPAL圏内で放送されるテレビなど
30fps(29.97fps)テレビなど多くの映像で使われるスタンダードな規格
50fps欧州などのPAL圏内で放送されるテレビなど(25fpsよりも滑らか)
60fps(59.94fps)ゲーム・スポーツなどの激しい動きのある映像
120(119.88fps)〜240fpsスポーツ・ゲーム・スローモーションなどで使用される

それでは、実際の映像を元に1つ1つ見ていこう。

3~5fps

こちらの映像は「8fps」で撮影された監視カメラ映像。

一般的な防犯カメラや監視カメラなどは、3〜5fps前後で設定されていることがほとんどだ。

なぜなら、防犯カメラなどは一時停止をして映像を確認することが多いため、大きなフレームレートで撮影する必要性が少ないから。

また、フレームレートを低くし、データ量を抑えることで長時間の撮影に対応するのも理由の一つといえる。

※カメラ技術の進歩により、年々フレームレートは上がってきている。

24fps(23.976fps)

「24fps」は、ほとんどのMVや映画などで使われており、いわゆるシネマティックな表現ができる。

他のフレームレートよりも一秒間に使う枚数が少ないので、動きのブレ(モーションブラー)が起こりやすいのが特徴。

25fps、50fps

「25fps」「50fps」については、日本国内でほとんど使用されないのでまとめて解説する。

主に欧州(ヨーロッパ)で放送される「PAL方式」という映像方式で使用されることの多いフレームレートだ。

日本向けのカメラには、そもそも設定項目がないことも多い。

30fps(29.97fps)

「30fps」は、多くのテレビ番組などで使用されるため、日本人が見慣れたフレームレートと言える。

また、最も人間の目に近いフレームレートとも言われており、見ていて違和感のない映像表現ができるのが特徴だ。

60fps(59.94fps)

「60fps」は、ゲームやスポーツなどの激しい動きが多い映像に使用される。

理由としては、低フレームレートによる「ズレ」を少なくするためと言える。

特にシューティングゲームなどは、少しのズレですらゲームに大きな影響を与えるので、とても重視されている。

他のフレームレートと比べても圧倒的に滑らかな表現だが、その分データ量が多いのも特徴だ。

「4k 60fps」ともなると、YouTube上で再生する場合も、データ量の重さで画質が劣化したりする。

スマホ・PC共にデフォルトで再生できるフレームレートとしては最大になる。

120fps(119.88fps)〜240fps

「120fps~240fps」もしくは、これより大きなフレームレートは基本的に「スローモーション」などで使用される。

ゲームでは、専用のモニターを使えば120fpsをデフォルトで再生することも可能。

しかし、モニター自体も高額なものになってくるので、よほどゲームに予算を割ける人でないと現実的ではない。

「120fpsで撮影→24fpsでスローモーションに編集」

現状では、こういった使い方が一般的と言える。

YouTubeなどの対応フレームレート

中田 暖人:YouTube

先ほども少し触れたが、ここで「普段使うデバイスの対応フレームレート」について、もう少し詳しく解説しておこうと思う。

60fpsが最大

iPhoneやPCなど、ほとんどのデバイスでは「60fps」が再生できる最大のフレームレートになる。

そのため、120fpsで撮影したデータを再生しようとするとスローモーションに変換されてしまう。

iPhoneで「スローモーション撮影」を行うと、スローモーションになるのはそういった背景がある。

YouTubeの対応フレームレート

公式の情報を見るとアップロード・再生ともに60fpsが最大とされている。

高フレームレートで視聴する方法 高フレームレートで再生するには YouTube 動画を 720p または 1080p の…

Below are recommended upload encoding settings for your vide…

※YouTubeには「統計情報」という設定を見ることで、映像のフレームレートを確認できる機能がある。

ここまでのまとめ

「ほとんどのデバイスは60fpsが再生できる最大」

「60fps以上はスローモーションに変換される」

撮影・編集フレームレートの違い

中田 暖人:動画編集する人

実は、フレームレートは「撮影」「編集」の2つで分けられる事が多く混乱しやすい。

なので‥最後に、この2つを解説しておこうと思う。

撮影フレームレート

これは、撮影時にカメラ側で設定するフレームレートのこと。

編集フレームレート

これは、編集時に編集ソフトで設定するフレームレートのこと。

基本的には、編集後に書き出したいフレームレートを設定する。

具体例

例えば、スローモーションを使ったシネマティック(映画風)な映像を作りたいとする。

その場合、撮影時は120fpsに編集ソフト時は24fpsにすることで、「120÷24」でおよそ5倍のスローモーション映像を作ることができる。

どういった映像にしたいかを決めて「編集」「撮影」時のフレームレートを調整しよう。

ここまでのまとめ

「撮影フレームレートは、カメラ側で設定するフレームレートのこと」

「編集フレームレートは、編集ソフト側で設定するフレームレートのこと」

最後に

中田 暖人:空を見上げる人

今回は「フレームレート」について解説してきたが‥。

フレームレートは、映像制作を行う上で、最も基本的で大切な事というのが分かって頂けたと思う。

とはいえ、実際に撮影して編集してみるのが1番分かりやすい。

なので、今日とは言わないが早めに試してみることをオススメする。

ということで、今回の記事は終わりにしようと思う。

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